認知症かもと思ったら
認知症と物忘れは全く違うもの。単なる物忘れを「もしかしたら認知症かも…」と悩んだり、認知症の初期症状が見られるのに「そんなはずは無い!」とやり過ごしてしまうという事は、実はとても多いのだそうです。我が家も最初は‘車の運転中に近所で道が分からなくなって、ナビを入れて自宅に帰った’という所から始まり、初めての受診はその半年ほど後だったように記憶しています。
認知症を引き起こす原因となる代表的なものはアルツハイマー病や脳血管障害などですが、いずれも脳の病気です。
早期に受診して治療を開始することで、症状の改善や進行を遅らせる事が可能なのは、知られたところですよね。病院に行く事を嫌がるケースも多いかと思いますが、どうしても拒否されてしまう場合には、風邪など他の症状で病院に掛かる際に事前に医師に伝えておき、専門の科の受診を促してもらうのも手だと思います。

精神的な負担を少しでも軽くするために
認知症を患った家族を介護するということは、とても辛いものです。
家族の事を忘れてしまったり、今まで出来ていた事が出来なくなってしまったり、同じ事を何度も繰り返したりするため、認めたくないという気持ちがどうしても出てきてしまうものだと思います。
ただ一つ忘れないで頂きたい事。それは、「病気であり、誰のせいでもない」という事です。
その上で病気の特性を学び適切な対処を行っていくこと、そして目の前にいる今現在の家族も、認知症を患う前と同じ人なのだと受け入れることが、とても大切だと思います。管理人は要介護者である家族の事をあえて下の名前でさん付けで呼んだり、敬語で話しかけたりしているのですが、そうすることで客観的な視点を持って接することが出来ていると感じています。
「そんなにすぐに割り切れるわけない」という方も沢山いらっしゃることでしょう。お気持ちはとてもよく理解できます。心の距離を取ることが難しいのであれば、まずは形から入ってみる。そうすることで、時間の経過と共に割り切れるようになっていくこともあるかと思います。
因みに、客観的な視点を持って接することができるようになっても、睡眠時間が極端に短かったり、心にゆとりがなかったりする場合には、攻撃的な言葉や態度が出てしまうことがあると思います。経験から言っても、周囲の介護経験者へのインタビューからしても、これは完全に介護者のゆとりの有無が原因だと感じています。
どうしても身内の介護となると一人で抱え込んで頑張ろうとしてしまいがちですが、無理は禁物です。
認知症は治療をすれば全快するというものではなく、進行性の病気です。長いこと付き合っていかなくてはならない訳ですから、ある程度の所で考え方を変えて他者の手助けを得る事が、要介護者と介護者、双方にとってとても大切なことだと思います。
認知症の介護介護者のサークルは全国に沢山ありますので、同じ境遇の方に悩みを相談したり、話し合ったりするだけでも精神的な負担は軽くなるものです。お住まいの市区町村にある地域包括センターに問い合わせてみましょうか。またSNSで同じような境遇の方を探して、介護仲間を作るのも良いと思います。
